ネットワークは地球の意識を覚醒させるか?
いまさら感があるけど。itojun氏逝去に思う。
「ネットワークは地球の意識を覚醒させる」宗教じみているけど、実は俺は中学からずっとそれを信じ続けている。中学の時、ふと深夜につけたテレビでやっていた「serial experiments lain」という作品。そこにでてきたダグラス・ラシュコフのこの考えに、なぜか惹かれていた。
この話の要旨はこうだ。地球の人口は増え続ける。そしてやがて脳内のニューロンと同じ数に達する。そして脳内のシナプス結合と同じく、人間同士がネットワークで接続することによって「地球」という意識をも覚醒させる、と。
学習・記憶さえも、シナプス可塑性によるとされる。脳内のネットワークが、記憶を、意識を、人を作っていく。シナプスが、作られていく。神経回路が繋がっていく。それはとても自然なことで。
人間は本能的に繋がろうとする。距離が近いものとは直接繋がり、遠い人とも様々な手段を駆使してつながる。昔は手紙で。そして電話で。そしてインターネットが全世界をつないでいく。これはまさに、地球という生き物の成長である。我々が蓄積している情報、それは全て地球の「記憶」である。地球はまさしく、記憶をもっている。これは疑いがないこと。
じゃあ地球が意識をもっていない、なんてどうしていえるんだろう。我々の体の中にすんでいる菌たちは、自分の住んでいる「世界」が意識をもって行動している、なんて思いもしないだろう。これは人間も同じじゃないのだろうか。我々は無意識のうちのネットワークを形成することによって意識の一部になっているのではないか。
そして、もしこのまま人が発展をつづけ、宇宙規模でネットワークが構築されたらどうだろう。今度は宇宙の意識が覚醒するのだ。そしてそれはとても自然なこと。まさしく本能なんじゃないか、と思う。
なーんて、ちょっとSFじみたことを考えていたりするので、IPv6には期待している。いくらNAPTがうまくいっても、それじゃダメなんだ、やっぱり。もっともっと繋がらないと。PCだけじゃない。人にかかわる全てのもの、地球上のモノたち全てが繋がっていかないと。
itojun氏とはもちろんかかわらせていただいたことはないけど、末端趣味プログラマーの俺でもIPv6といえばこの方だった。本当に惜しいと思う。ご冥福をお祈りいたします。