Element.extendの動向。

最近prototype.jsではSelectorとDOMがよく動きます。 仕事でも使っているし、重要な部分なのでここのところウォッチしています。

最近、実は書こうと思ってたElement.extendの問題が解決されました。 問題:Incredible memory leak in IE

これは見る人が見ればパッと見で「これはヤバいんじゃね?」と思ったんじゃないでしょうか。 わからなかった人は上記のURLにも載っている http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/ietechcol/dnwebgen/ie_leak_patterns.asp を見ておくと今後悩むことが減るかもしれません。

リンク先をみたらなにが問題かわかるのであえては書きません。

もう一個、興味深いのはElement.extend cripples $() performanceでの議論です。 前に書いた記事と似た主張や議論がなされています。うちの会社にも英語苦手な人がいるので簡単に要旨を。

  • Element.extendはパフォーマンスに問題がある。前のままにしてほしい。
  • http://dev.rubyonrails.org/changeset/4094でだいぶマシになっているよ? 解説:以前はそれぞれのElementについてElement.Methodsのメソッドにelementをbindしてコピーしていた。       つまりElementの数に比例してメモリを使用する。しかし4094でキャッシュを導入したので一定数のメソッドしか生成しない。
  • とりあえずElement.extendのパフォーマンスをあげることにフォーカスしよう。
  • Element.extend = Prototype.Kってかけばとりあえず大丈夫じゃね?
  • でもscriptaculousが完全にextendされてる前提でコードかいてるから動かなくなるじゃん。       解説:scriptaculousは3月28日にprototype.js 1.5_pre1をバンドルしてバージョン1.6をリリースした。       このバージョンではelement.setStyle({top: ''})とかelement.show();みたいにガンガンElement.extendを活用している。
  • まぁとりあえずElement.extendが必要ないときはPrototype.Kにしとけばいい。
  • FirefoxやSafariは高速化できる(前のエントリーとほぼ同じ)。しかしprototype.jsに組み込むとscriptaculousのElement.Methods拡張が反映されない。

というわけでElement.extendはこれでちょっと落ち着いた感じ。個人的にはElement.extend無効化して使っていきたいなーって思ってたりしてたんですけどscriptaculousがやっぱりガンガン使ってきたので、まぁ様子見てみます。

07.27.08/12am

続Element.Methods。問題とちょっと改良

以前のエントリーでprototype.js1.5のElement.Methodsについて書きました。 前回はいいところをプッシュして書いたんですが、皆さんご存じの通り問題児でもあります。

Element.Methodsの問題点

  • elementを拡張するかしないかが選択できない。
  • プロトタイプチェーンがつながっていない。
  • document.createElementが考慮されていない。

■elementを拡張するかしないかが選択できない。

まずわかりやすくこれから。elementは取得された時に拡張されるわけですが、当然パフォーマンスに影響があります。使いたくない人もいるでしょう。しかし、Element.extendによる拡張は$にも$$にも組み込まれていて選択できません。メソッドを置き換えて回避は可能ですが、組み込まれている、ということを考慮すると当然extendされている、ということを前提としたライブラリも出てくるでしょう。となった場合にやっかいです。別名のメソッドを定義してもいいですが・・・やっぱり$って名前がいいよね!(何

■プロトタイプチェーンがつながっていない。

これは当然の問題。Element.extendは文字通りelementにElement.Methodsのメソッドをコピーしているだけ。しかも一回取得すると、_extendedというフラグが立って次回からはもうextendされない(パフォーマンスを考慮してのこと)。つまり Element.Methodsへのメソッド追加が反映されない、メソッドの内容変更も反映されない。  つまり、恐らく$か$$されるだろう、window.onloadイベント前にElement.Methodsへのメソッド追加を完了させ、それ以降変化させない、という事に注意しないといけない。

ではなぜプロトタイプチェーンがつながっていないのだろうか。Elementは拡張できないんだろうか。これはYesでありNoです。 まず、このElement.Methodsによる害をある程度押さえ込むことのできるソースを示します。 これはFirefoxなどMozilla系、safari、Operaで有効です。

javascript code
  1. (function() {
  2. if(!window.HTMLElement) window.HTMLElement = document.createElement("xxx").constructor;
  3. if(window.HTMLElement) {
  4.     var methods = Element.Methods, property;
  5.     var bind = function(name, method) {
  6.       HTMLElement.prototype[name] = function(){
  7.         Array.prototype.unshift.call(arguments, this);
  8.         return method.apply(null, arguments) || this;
  9.       }
  10.     }
  11.     for (property in methods) {
  12.       var value = methods[property];
  13.       if (typeof value == 'function') bind(property, value);
  14.     }
  15.     HTMLElement.prototype._extended = true;
  16. }
  17.  
  18. })();
  19.  

このコードを最後に(window.onloadの直前で)実行すればOKです(scriptaculousとかもElement.Methodsを拡張するので、その拡張が終わった後)。 これでelementがプロトタイプチェーンでつながっているブラウザでは$による負荷を軽減できます。$("test").show()とかも実行できますし、引数操作によるパフォーマンス低下がいやならElement.show("test")と実行すれば良いだけです。しかも地味にreturn method.apply(null, arguments) || this;とすることによって$("test").update("hogehoge").show()とか書けるようにもしてみました(笑

しかしIEはどうしようもありません。そもそもIEはelementがプロトタイプチェーンをもっていません。 document.createElement ("div").constructorとやってもprototypeとやってもundefinedと抜かす強敵です。これは昔から対策が考えられていますが、つまるところElement.Methodsと同様にコピーするだけです。それをhtcをつかってみたり、コンストラクタを擬似的に作ってみたり、とかっていう方法で実装しているだけです。なのでElement prototypingしようと思うとIEでは現状これが限界です。

■ document.createElementが考慮されていない。

先ほど示したソースでelementがプロトタイプチェーンをもつブラウザでは当然document.createElementで作成した elementもElement.Methodsのメソッドが実行できます。しかしIEではそれができません。この document.createElementも考慮して先ほどのElement.Methods対策ソースを改良しましょう。

javascript code
  1. (function() {
  2. if(!window.HTMLElement) window.HTMLElement = document.createElement("xxx").constructor;
  3. if(window.HTMLElement) {
  4.     var methods = Element.Methods, property;
  5.     var bind = function(name, method) {
  6.       HTMLElement.prototype[name] = function(){
  7.         Array.prototype.unshift.call(arguments, this);
  8.         return method.apply(null, arguments) || this;
  9.       }
  10.     }
  11.     for (property in methods) {
  12.       var value = methods[property];
  13.       if (typeof value == 'function') bind(property, value);
  14.     }
  15.     HTMLElement.prototype._extended = true;
  16. }else {
  17.   document._createElement = document.createElement;
  18.   document.createElement = function(tag){
  19.     return Element.extend(document._createElement(tag));
  20.   }
  21. }
  22.  
  23. })();
  24.  

赤色で示した部分が追加部分です。これでIEでもdocument.createElementした後に直接Element.Methodsのメソッドが実行できます。何度も言いますがパフォーマンス低下がいやな人はこの追加部分を省いてください。

というわけで今回はElement.Methodsの問題への対応策を示してみました。要はIEがelementがプロトタイプチェーンを持つようにしてくれれば万事解決なわけなんですよね。でも結局IE7でも実装されていないようで、なかなか・・・

では就職活動にいってきます・・・

07.27.08/12am

prototype.js 1.5のElement.Methods

prototype.js1.5ではみんながこうしたいなーと思っていた機能が実装されました。(via Encytemedia) (SVN co http://dev.rubyonrails.org/svn/rails/spinoffs/prototype して rake distしたもの )

■Element.Methods

1.4まではelementに対する操作は

javascript code
  1. Element.show($("test"));
  2. Element.update($("test"), "hoge");
  3.  

のように書く必要がありました。

これが

javascript code
  1. $("test").show();
  2. $("test").update("hoge");
  3.  

と書けるようになりました。

これはprototype.jsで最も偉大な$メソッドの変更によるモノです。

javascript code
  1. function $() {
  2.   var results = [], element;
  3.   for (var i = 0; i < arguments.length; i++) {
  4.     element = arguments[i];
  5.     if (typeof element == 'string')
  6.       element = document.getElementById(element);
  7.     results.push(Element.extend(element)); //<= ココ!
  8.   }
  9.   return results.length < 2 ? results[0] : results;
  10. }
  11.  

つまり取得したelementに対してElement.extendが適応されるようになった、と。 んでそのElement.extendは

javascript code
  1. Element.extend = function(element) {
  2.   if (!element) return;
  3.  
  4.   if (!element._extended && element.tagName && element != window) {
  5.     var methods = Element.Methods;
  6.     for (property in methods) {
  7.       var value = methods[property];
  8.       if (typeof value == 'function')
  9.         element[property] = value.bind(null, element);
  10.     }
  11.   }
  12.   element._extended = true;
  13.   return element;
  14. }
  15.  

Element.Methodsのメソッドがelementに対して第1引数をそのelementに束縛した状態でセットされます。 つまりElement.Methodsにメソッドを追加すれば自動的に$で取得したelementに対してそのメソッドが追加されます。

ちなみにscriptaculousでも

javascript code
  1. if(Element.Methods) {
  2.   Element.Methods.visualEffect = function(element, effect, options) {
  3.     s = effect.gsub(/_/, '-').camelize();
  4.     effect_class = s.charAt(0).toUpperCase() + s.substring(1);
  5.     new Effect[effect_class](element, options);
  6.     return $(element);
  7.   }
  8. }
  9.  

というコードが追加されています。 クラス名変換のオーバーヘッドはあるものの、$("test").visualEffect('scale')と書けるようになりました。

IEで$$が動くようになっていたりと1.5のリリースが待ち遠しいですね。

07.27.08/12am

About

Author:yuin(http://inforno.net/)

文学部文化学科卒という生粋の文系趣味プログラマ。

主にRuby、Javascript、PHP、JAVA,Python,C,Scala,Schemeなどを使っています。今はPythonな感じかもしれない。今後作曲活動なども復活するかもしれない。

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